境内のご案内

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境内散策

社地は元10万余坪に亘っていたが、明治維新に際し上地のため、現今は2万余坪を有している。現在の御社殿(御本殿、祝詞舎(弊殿)、透塀)は昭和16年(1941)に京都の平安神宮の社殿を拝領移築したもので、正面の朱塗りの拝殿は「菅公御神忌1100年大萬燈祭」を奉賛して、既存の拝殿を増改築したものである。本殿への参道の途中にある弁天池の周辺は、回遊式庭園「紅葉庭園 錦景苑」として近年整備いたしました。
キリシマツツジの花の季節には、多くの観光客で賑わいをみせる。境内には梅、桜、あじさい、蓮、アヤメ・カキツバタ、紅葉等もあり四季折々の散策を楽しむことができる。

御社殿

御本殿は昭和16年に京都平安神宮より拝領移築したもので、東京帝国大学(現在東京大学)名誉教授の伊藤忠太氏の設計であります。御本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、素木の本殿で端正で丈が高く美しい姿をしております。(明治28年3月14日竣工)
昭和12年(1937)頃から、平安神宮では皇記二千六百年(昭和15年)にあわせ、孝明天皇を合祀する新たな御本殿の建築が検討されるようになります。当社では、昭和27年の菅原道真公御神忌1050年に向けて、平安神宮の御社殿譲渡の動きに応じます。請願書には「長岡」が平安京と同様、桓武天皇の都があった聖地であり、「浅からぬ因縁」があること、近年は交通利便により崇敬者が増加したが御社殿の腐朽甚だしく、規模が小さくて祭祀に不便であることなどが述べられています。譲渡決定の通知を受け、平安神宮より旧御本殿・祝詞舎・透塀が移築され、新たに素木・檜皮葺の拝殿が加えられ、昭和16年11月に竣工奉告祭を斎行致しました。
旧御本殿(元禄3年(1690)造営)は大歳神社(京都市西京区大原野灰方町575)へ、旧幣殿(旧祝詞舎)(大正2年造営)は現在の手水舎へ、旧拝殿(大正2年造営)は角宮神社(長岡京市井ノ内南内畑35)へ移築されています。
現在の拝殿は平成10年に既存の素木の拝殿(昭和16年竣工)を朱塗りにし増改築したものです。
平成23年に御本殿が京都府の有形文化財にまた、平成24年に祝詞舎(弊殿)、透塀、手水舎(旧幣殿)等が長岡京市の有形文化財にそれぞれ指定されました。
御社殿と梅 霊元上皇御宸筆 「天満宮」

八条ヶ池

駅から線路を背に西へ。長岡天満宮境内の東に八条ヶ池がひろがります。
この八条ヶ池は寛永15年(1638)には八条宮智忠親王によって築造されました灌漑用の溜め池です。外周は約1㎞、貯水量は約35000トンあるといいます。
豊かな池を二分する中堤は参道として使われており、中央参道にあります石太鼓橋は加賀藩「前田候」の寄進と言われています。池には檜で作られた水上橋があり、そこからは池を中心として境内を一望できる。

桜と八条ヶ池

桜と八条ヶ池

桜と八条が池のライトアップ

桜と八条ヶ池のライトアップ

キリシマツツジと八条が池

キリシマツツジと八条ヶ池

キリシマツツジと八条が池

キリシマツツジと八条ヶ池

キリシマツツジ

「キリシマツツジ」は樹高が約2.5㍍あり、4月下旬に真紅の花を咲かせる様は壮大であります。樹齢は約170年前後と推定されており、市の天然記念物に指定されています。又市では貴重な「きりしまつつじ」を保全するため、平成5年に中堤を拡幅。この中堤と中ノ島を結ぶ総檜造りの水上橋を含む一帯は、「八条ヶ池ふれあい回遊のみち」と名付けられ、多くの人々に親しまれています。
>キリシマツツジ・梅等の長岡天満宮に咲く草花の開花情報はこちら

紅葉庭園「錦景苑」

平成19年に境内に完成した紅葉庭園です。四阿(あずまや)に腰を庭園下ろし滝の方を眺めると覆うように大小の紅葉が錦を織り成し、 迂回して坂を登り絵馬殿の窓から東を望めば、眼下には大銀杏の黄と楓の紅が競っています。
又、庭園の中ほどに南北に延びる通称弁天池には、凡そ2トンもある大きな石橋が架けられています。庭園の一角にある菅公御歌の歌碑は、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞されました日展審査員池田桂鳳先生に揮毫していただいたものであり、用いました石は貴船石の銘石であります。

正面大鳥居

長岡天満宮の入り口正面にそびえる、総御影石製の大鳥居は、平成14年の菅公御神忌1100年大萬燈祭を奉賛して、平成10年10月に奉納され、近隣でも数少ない石の大鳥居です。総高9.75m、笠木 12m、総重量50トンにもなります。

霊元上皇御宸筆「天満宮」


勅額
元禄3年(1690)6月18日に上皇から下賜された勅額は、唐草文様の縁金具と梅紋の鋲で縁取られた額面に「天満宮」と陰刻され、当初は金泥が塗られていました。縁は一面に青・緑・金で彩色された雲文様で、最外面に金箔が押されるという豪華な造りでした。

現在は御本殿と内拝殿に掲げられている。

裏面刻銘 元禄三年六月十八日 木製

霊元上皇御寄進の石鳥居

元禄5年奉納2基のうちの一基が平成30年9月の台風21号により倒壊しましたが、令和元年にモニュメントとして再建いたしました。
残る石鳥居一基は山の池(柳谷道側)に建立しています。

 

 

手水舎(旧祝詞舎)

大正2年(1913)建築、昭和16年(1941)移築で、長岡京市指定有形文化財に指定されています。
「設計者 京都府社寺課技師亀岡末吉」記録が残っており、昭和16年の大改造で祝詞舎は手水舎として移築し、天満宮らしい梅紋を埋め込んだ亀岡式意匠を堪能することができます。
長岡天満宮の手水舎(旧祝詞舎)の設計が「亀岡末吉氏」と評価されたのは、京都府教育委員会による近代和風建築の一連の調査により判明いたしました。

境内末社

当社の境内には6社の末社と、お地蔵さんが1カ所祀られています。天神の杜のなかに静かに祀られ静寂な雰囲気をかもし出しています。

八幡社

八幡社 御祭神は応神天皇、厄除けの守護神とされています。

春日社

春日社 御祭神は経津主命、天児屋根命、比売神、水など自然神、芸能神とされる。

長岡稲荷大明神

長岡稲荷大明神 御祭神は五穀豊穣、商売繁栄の神と称えられる倉稲魂神猿田彦命、大宮女神。明治33年に篤志家により御鎮座。毎年2月11日に初午祭を斎行しております。

山神社
和泉殿社・白太夫社
笠松地蔵

 

酒樽奉献舎

本殿手前の石段下に左右6㍍、天地5㍍、北山丸太の柱、銅板葺きの屋根で50丁の飾樽が奉献できる奉献舎があり、京都を始め全国の有名な酒造会社の銘酒樽が奉納されています。 又毎年4月末には、献酒祭が行われています。

酒樽奉献舎

歌碑・記念碑

参道の所々に、歌碑、記念碑が置かれています。

蟻塔歌碑

俳句結社「蟻の塔会」(主宰:塩田藪柑子)主宰の古稀を記念した句碑。蟻の塔会は大正5年に結成され会員は全国に拡がります。(平成14年建立)

菅公頌徳詩碑

吟道賀堂流長岡京吟詠会(主宰 故千阪賀秀先生)の結成20周年の記念に奉納されました。頌徳詩文は千阪先生の作詞によるものです。(平成4年建立)

森岡峻山先生歌碑

長岡天満宮の奉納書初大会に第一回から二十二回まで審査委員長をお勤めくださった森岡峻山先生没後10年を記念して門弟組織の龍門社の皆様によって奉納されました。碑には御祭神菅公がその生涯を貫かれた至誠の心を表した「誠を以って萬事に接する」という意味の5文字が広島産白御影石に篆書で彫られています。(平成12年建立)

長岡保勝會の事業竣工記念碑

中小路宗城元宮司が保勝講会を組織し、御社殿、社務所、池の周囲などの境内整備事業を行い、竣工記念として建立されました。(大正11年建立)

古今伝授(こきんでんじゅ)の間ゆかりの地

古今伝授とは、古今和歌集の解釈を中心に、歌学や関連分野に関する秘伝の奥義を師匠から弟子へ伝承することを指します。戦国時代の武将であり、文化人でもあった細川幽斎(藤孝)も、公家の三条西実枝(さんじょうにしさねき)から勝龍寺城で古今伝授を受けています。また、幽斎が古今伝授を行った相手は、八条宮家初代智仁親王であります。(慶長5年(1600)3月19日)その息子、智忠親王は、当宮の大改修に合わせて父が古今伝授を受けられた御所近くの自邸の建物を、八条ヶ池に移築しました。移築され建物は「開田御茶屋」と呼ばれ、智仁親王が幽斎から受けられた古今伝授は、代々の天皇に受け継がれ、後に「御所伝授」とよばれ大切に伝えられてきました。明治維新後(明治4年)に桂宮家から細川家に下賜され、現在は熊本市の水前寺成就園に移築され、「古今伝授の間」として今日まで維持されています。
幽斎と八条宮家を結ぶ開田御茶屋の歴史を伝えるため、平成24年(2012)に石碑が建立されました。「温故知新」の揮毫は、細川家当主で元首相の細川護煕氏によるものであります。

バリアフリーについて

拝殿(お賽銭箱)の右手に車いす用のスロープを設けております。お車でお越しの方は、参拝者用駐車場(第1駐車場)に駐車していただきますと、駐車場より拝殿までスロープが繋がっておりますので、車いすに乗ったまま御参拝頂けます。又ご祈祷を受けらる際は、拝殿の中まで車いすのままお入り頂けます。
境内には車いすで使用できるお手洗いが境内広場に有ります。
その他、盲導犬、聴導犬、介護犬を伴っての御参拝、ご祈祷もお受けしております。

拝殿横スロープ

拝殿横スロープ

待合室

待合室

車いす用トイレ

車いす用トイレ

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